八方尾根で使用している怪我された方を搬送するいわゆる”ボート”と呼ばれるもの。
我々が”アキヤ”と呼んでいるアキヤボートです。
アキヤボートは前後に固定式のバーがあり基本的には前後2人で搬送するものです。素材はアルミ製かカーボン製、八方はほぼ全てがカーボン製です。八方は急斜面が多いのでスノーモービルでの搬送はほぼ行いません。
全コースこのアキヤで搬送するのですが、黒菱・兎平のコブ・急斜面から初心者コースまで、人様の命を預かって降ろすのですからしっかりとした知識・訓練を行ってからでないと搬送の許可はおろしません。
新人隊員が実際にケガされたゲストを下すことなくシーズンを終えることもざらにあります。
時間を見つけては新人トレーニングを行います。
そんなトレーニングで登場するのはスノーボートと呼ばれるもの、アキヤとは違いバーではなくロープが2本ついているだけの大きな”そり”です。
ロープのテンションだけでボートの向きを変えるため、操作の難易度はアキヤより上です。八方ではゲストを乗せることはもう無いであろうスノーボート、トレーニング用としてまだまだ現役でがんばってくれています。